メキシコ大統領、ロスのデモ暴徒化を非難 米との二国会談求める

メキシコのシェインバウム大統領は9日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで発生した移民・税関捜査局(ICE)の移民取り締まりに対する抗議活動での暴力行為を非難した。4月撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)
[メキシコ市 9日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は9日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで発生した移民・税関捜査局(ICE)の移民取り締まりに対する抗議活動での暴力行為を非難した。
シェインバウム氏は記者会見で、移民手続きにおいて法の支配を尊重するよう米当局に呼びかけ「どこで起きているかにかかわらず暴力行為を非難する」と表明。
「メキシコ社会に対し、挑発に屈することなく平和的に行動するよう呼びかける」と述べた。ただ、抗議活動の終結については具体的に求めなかった。
移民取り締まりに対する抗議活動が3日目を迎えた8日、トランプ政権が派遣した州兵が現地に配備された。カリフォルニア州のニューサム知事は州兵の派遣は違法だとし、撤退を要求している。
また、シェインバウム氏は今月15─17日にカナダのアルバータ州カナナスキスで開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)の期間中に、トランプ米大統領との二国間会談を求める考えを表明。移民問題は同会談で議論したい議題の一つだと述べた。