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仏中銀、今年の成長率予想を0.6%に引き下げ 貿易摩擦で
2025年06月12日(木)10時27分
[パリ 11日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は11日発表の四半期見通しで、米国との貿易摩擦が輸出品の需要に打撃となり、今年の経済は従来予想より大幅に減速すると予想した。
中銀は今年の成長見通しを0.6%とし、3か月前に示した0.7%から下方修正した。昨年の実績は1.1%だった。
米関税とそれに伴う不確実性により、国内総生産(GDP)は2027年までに累計で0.4%ポイント押し下げられると推計。影響の半分は既に前回の見通しに織り込まれていると説明した。
関税率が10%の水準で推移するという前提で算出したとし、経済成長に対する打撃の大部分は関税そのものより不確実性によるものだと分析した。
ビルロワドガロー総裁は仏経済紙レゼコーとのインタビューで、「この予測不能な状況により、あまりにも長期化しているフランスと欧州の成長鈍化という課題が増幅している」と述べた。