タイの第2党、ペートンタン連立政権から離脱

6月18日、タイ連立政権の第2党「タイの誇り党」がペートンタン首相(写真)が率いる連立政権から離脱した。写真は5月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 18日 ロイター] - タイ連立政権の第2党「タイの誇り党」が18日、ペートンタン首相が率いる連立政権から離脱した。議会で69議席を抱えるタイの誇り党を失ったことで、ペートンタン政権は支持率低下に直面することになる。
タイの誇り党は離脱の理由についてペートンタン氏が、タイと国境紛争が激化しているカンボジアで影響力があるフン・セン前首相との電話会談が18日にリークされ、国民に影響を与えたためだと説明。同党は「タイの主権、領土保全、国益を守る軍隊と役人をあらゆる方法で支援するため、全てのタイ国民と協力する」との声明を出した。
2024年に史上最年少のタイ首相となったペートンタン氏(38)はタクシン元首相の次女で、政治経験が浅いこともあって政権基盤は脆弱。タイの誇り党の離脱で一段と弱まり、他の連立政党の動向が注目されている。
リークされたフン・セン氏との会談で、ペートンタン氏は国内の圧力に直面しているとし、カンボジアとの国境地帯でタイ軍を監督する将軍を含めた「反対側」の意見に耳を傾けないようにとフン・セン氏に求めた。
ペートンタン政権の報道担当者はコメント要請の電話に応じなかった。