日米首脳会談、関税合意に至らず 「協議加速を閣僚に指示」と石破首相

6月16日午後(日本時間17日)、カナダを訪問中の石破茂首相(写真)は、トランプ米大統領と会談し、日米関税協議についてパッケージとしての合意に至らず、今後の協議加速を両国の関係閣僚に指示することで一致した。同日、アルバータ州カナナスキスで撮影(2025年 ロイター/Amber Bracken)
Yoshifumi Takemoto
[16日 ロイター] - カナダを訪問中の石破茂首相は16日午後(日本時間17日)、トランプ米大統領と会談し、日米関税協議についてパッケージとしての合意に至らず、今後の協議加速を両国の関係閣僚に指示することで一致した。会談後、記者団に明らかにした。
石破首相は「今なお双方の認識が一致していない」と説明。一致できていない点について具体的な言及は避けた。日米双方の国益を実現するだけでなく、自動車など日本の「国益を守り抜くため、われわれとして努力を重ねるということに尽きる」と話した。
合意時期についても「交渉はパッケージで最後の一瞬まで分からない」とし、「いつまでにと申し上げるのは困難」と語った。
在日米軍の駐留経費負担については「議論しなかった」とした。