最新記事
ビジネス

ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタクシー」がいよいよ始動へ、専門家からは「大きな懸念」も

Elon Musk's Robotaxi Threatens Uber

2025年6月5日(木)14時35分
ヒュー・キャメロン
テスラのロボタクシーの車輪

Maxim-Unsplash

<自動運転車の事業化を巡って激しい競争を繰り広げてきたテスラとウーバー。証券アナリストも注目する競争の行方は?──>

イーロン・マスクが間もなく開始するテスラ(Tesla)の「ロボタクシー」サービスは、ウーバー(Uber)にとって脅威となる可能性がある。両社は自動運転車を事業に取り入れようとしており、この革新的な新市場のシェアを巡って競い合っている。

【動画】ハンドルはナシ、スクリーンが1つだけ...テスラの「ロボタクシー」の内部映像

ブルームバーグは関係者からの情報を基に、テスラのロボタクシーは6月12日にサービス開始予定だと報じている。これを受けてウェドブッシュ証券のアナリストも先月末「テスラのロボタクシーは、ウーバーのビジネスモデルにとって長期的な脅威になりうると見ている」と述べた。

自動運転技術の試験と実装を巡って競争を続けるテスラとウーバー。この技術は両社にとって、長期的な成長戦略および投資家への価値提案の中核をなしている。

ウーバーはこの技術をライドシェアや配達サービスに取り入れることを目指しており、テスラは完全自動運転のロボタクシーネットワークに加えて、顧客が利用できる自動運転車の提供も計画している。

ロボタクシーの開始に向けて、テスラはテキサス州オースティンで「Model Y」の自動運転試験を行っていると、ブルームバーグが報じた。マスク氏も5月28日、自身のXで自動運転の試験を行っていることを認めている。

「ここ数日間、テスラは自動運転のModel Y(運転席は無人)をオースティンの公道で試験しているが、事故は一切発生していない」「予定より1カ月早い。来月には、工場から顧客への"セルフデリバリー"が初めて行われる予定だ。」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州委、米の10%関税受け入れ報道を一蹴 現段階で

ワールド

G7、移民密輸対策で制裁検討 犯罪者標的=草案文書

ワールド

トランプ氏「ロシアのG7除外は誤り」、中国参加にも

ワールド

トランプ氏、イランに直ちに協議呼びかけ 「戦いに勝
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 7
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中